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コラム

HIFU

マシン治療(美容皮膚)

たるみをケアする治療・HIFUについて、医師が解説します。

 

 

たるみは放置すると進行します

顔の肌は層状の構造になっていて、たるみはすべての層で進行します。
放置するとますますコラーゲン、エラスチンが生成される量が減っていきます。
コラーゲンとエラスチンが減った肌というのは、伸びきったゴムのようなものなので、顔の組織の重みを支えられなくなり、たるみがさらに進行していきます。
ですから、すべての層でコラーゲン、エラスチンが生成され続けるように働きかけることが重要なのです。

 

表皮のたるみ、真皮のたるみはレーザーを中心とした機械でケアすることが多く真皮から皮下脂肪層にかけてのたるみはラジオ波を用いた施術が必要になります。
では、もっと深い部分は?というと、HIFU(ハイフ)でケアするしかありません。

 

 

HIFU(ハイフ)とは

HIFU(ハイフ)とはHigh Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)の略です。肌に当てた部分から、深部に向かって集まっていく超音波を照射することで、たるみの原因となるSMAS層や真皮層に65~70℃ の熱を加えることができます。

 

実は、HIFUと一口に言っても、その出方は様々で、出力にも強いもの弱いものがありますし、施術方法にも一か所ずつしっかりと当てていくものもあれば、クルクルと動かしながら施術していくものもあります。また、超音波が点状に出るものもあれば、線に近い形で出るものもあります。クリニックでもエステでもHIFUの施術が受けられますが、それはこういった機械の特徴によって使い分けられているからです。

 

 

当院のHIFUについて

 

私たちは、たるみのケアをする際には目的を分けて、しっかりとケアしていくことを重視しています。というのも、広い範囲に熱を加えていくことが得意な機械もあれば、一か所をしっかりと引き締めていくことが得意な機械もあるからです。両方が一気にできる機械は残念ながらありません。
HIFUの施術をする際には、引き締めるべきSMASや真皮の形をイメージしながら、一か所一か所をしっかりと引き締めることが重要だと考えています。

 

3層の施術が可能なのが当院のHIFUの特徴で、皮下4.5mmのSMAS深層、3.0mmのSMAS浅層~真皮層、1.5㎜の真皮層を狙い、正確にエネルギーを届けることで、皮膚表面は傷付けずに小顔治療が可能です。
それぞれの層の施術方法も異なります。SMASは耳の前から首にかけて扇形に広がる筋膜なので、斜め上に向けて引き締めていくべきですし、真皮はまんべんなく均等に引き締めていってこそ肌全体が引き締まります。顎下は脂肪も気になる部分ですから、脂肪にも効果的なように照射していく必要があります。たるみ方は人それぞれですので、どこが進行しているかを見極めながら施術していくことが重要です。

 

また、HIFUは施術をすることで、点状に高いエネルギーを与え、組織が縮みリフトアップ効果を感じますが、縮んだ組織を修復しようとさらにコラーゲンが増えるため、たるみが時間の経過とともに改善されていきます。

 

 

実際の施術について

顔と顎下までジェルを塗り、施術を行っていきます。無痛とは言えませんが、従来のHIFUの機械よりも大幅に痛みが軽減されているので、これまで痛みが怖くて施術を受けられなかった方でもチャレンジして頂けると思います。施術後のお冷やしの時間を含めても所要時間は30分程度です。
また個人差はありますが、治療後のダウンタイムも少なく、1時間以内で赤みが引いてしまう方がほとんどです。施術終了直後からのメイクも可能です。

 

 

たるみの改善にも、予防にもおすすめです

HIFUの施術後すぐに効果が実感できる方が多いことも、気に入っていただく方が多い理由です。また、コラーゲンが増え始める1ヶ月後にはさらに効果が実感でき、半年~1年持続すると言われています。同じ深さに再度施術を受けたいという場合には、最短でも3カ月は施術間隔をあける必要があります。

 

既にたるみが気になる方はもちろん、たるみを積極的に予防していきたいと考える、20代後半から30代の女性にもお勧めの施術です。

 


 

施術概要

施術名:HIFU
施術の説明:高密度焦点式超音波を肌の深くまで照射することで、SMASという肌の奥深くにある筋膜を刺激します。刺激を受けた筋膜が即時的に収縮するとともに、その後コラーゲン繊維が再生され、さらなるリフトアップ効果が期待できます。
施術の副作用:赤み、内出血、腫れ、熱傷(傷の肥厚・ケロイド形成)、水疱、色素沈着など
施術の価格:40,000円~50,000円(税込)

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